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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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唐招提寺金堂の修復その3

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隅鬼(すみおに)。これは屋根の四隅の軒下に居る動物のようなかたちをした彫刻です。地垂木と尾垂木の間にすえられています。魔除けのの意味合いを込めた部材です。この部材だけで国宝に指定されています。
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屋根を支える組み物。その先に小屋組が見えます。いつの時代のものでしょうか。
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屋根の棟(頂部)の左右に「しび」とよばれる鳥の尾のようなかたちをした部材が乗っています。およそ1200年の間に何回か唐招提寺金堂は修復されていますが西側の「しび」は創建時のもの(1200年前)、東側の「しび」は元亨年間のもの(600年前)でした。唐招提寺金堂の「しび」は瓦でできておりとてもめずらしいものです。傷みが激しいため今回の修復でもとと同じように瓦で新しく作られました。この写真は古い「しび」の詳細です。傷みが激しいのがわかります。
by y-hikage | 2010-02-05 18:29 | 国宝建造物 | Comments(0)
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