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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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唐招提寺金堂の修復その2

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唐招提寺は天平宝子3年(759年)に鑑真によって創建されました。その4年後の天平宝子7年(759)に鑑真は没しました。今回解体修理した唐招提寺金堂は鑑真と共に来朝した鑑真の弟子の如宝(にょほう)が中心となり延暦年間(782年から806年)に建築されました。金堂は鑑真亡き後に建築されたのです。写真地垂木をはずし建築当初の形に置いているところ。
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解体は上から順番に瓦→野地板→野垂木→小屋組→小屋組の一部の上はね木とはずされ写真のような地垂木が現れます。この材料の9割以上が建築当初の材料です。
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尾垂木の上に乗る隅鬼が隅木を支えています。
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隅木の詳細。不思議な光景かもしれませんが解体のために金堂の屋根の庇の軒先レベルに仮設で床を造っています。見学者はその床を歩き実際の金堂に触れているのです。
by y-hikage | 2010-01-31 15:15 | 国宝建造物 | Comments(0)
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