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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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台風18号を見てまいりました。

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夜なかじゅう滝のような雨が間断なく降り続きました。夜があけるのを待ち、周囲が明るくなった頃に台風を見に行きました。海のそばの樹木は暴風にぐぅわんぐぅわんと動き回っていました。
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海は暴風雨のために荒れていました。「風」で思い出すのは、まだ若い頃に屋根の軒の出を検討していた時、建築の先輩に「風のことを頭に入れて考えろ」と言われたことです。建物の強度はあんがい地震力に対する抵抗のことだけ考えそうになりますが、風の抵抗も考慮に入れることが重要なのです。僕が尊敬する名棟梁「中村外二」の言葉も思い出します。建築中の建物が半世紀に一度という平成五年の台風13号の洗礼をまともに受けることになりました。台風に遭遇したその日に宿舎で待機していた弟子たちに怒鳴りつけたそうです。「そんなことでどうする!一生に一度あるかないかの体験や、どんな風吹いてどうなるか見ておらんでどうするんや」
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荒れ狂う海に近づいていくと吸い込まれそうになるぐらいの恐怖が襲ってきます。暴風で吹き飛ばされそうにもなります。
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帰路、ずぶ濡れになりながら途中の山を横切りました。ふと足元を見下ろすと、きのこが台風など何食わぬ顔をして立っていました。暴風雨にびくともしない合理的な自然のかたちなのでしょうか。
# by y-hikage | 2009-10-08 15:06 | 森の中と町の中で | Comments(0)