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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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<   2017年 07月 ( 15 )   > この月の画像一覧

「 日本の家 」展に行きました。


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先週の金曜日の午後、

みたかの家でのメンテナンスがあったので、

その日の午前中に

東京国立近代美術館で開催されている

「 日本の家 」展に行きました。

34組の建築家の作品が展示されていて、

多種多様な、

1945年以降の建築と暮らしの様子を

ゆっくりと見ることができました。

今年の4月から6月まで

パナソニックミュージアムで開催されていた

「 日本、家の列島 」を見たときも

同じことを感じたのですが、

特に現在に近づくにつれ、

家のつくりかた・デザインの

方法が多様すぎて、

ちょうどいい解釈の言葉がみつかりません。

( 多種多様なことは否定されません。

むしろ住み手や建築家の多様性に 

とても興味があります・・)


そこで僕はこんなふうな気持ちで

多種多様な作品に

接してみようと考えました・・・。

「 僕が住みたいと思う家はどれだろう・・・」


展示は、入ってすぐの作品・・・

吉村順三、アントニン・レーモンド、

吉阪隆正、阿部勤などは

撮影禁止だったのですが、

他は撮影が自由でした。

( 吉村順三の展示は、

軽井沢の山荘の軸組模型と

吉村順三のスケッチの原画 )


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はたして「僕が住みたい家」はどれか???


1番目は、軽井沢の山荘:吉村順三

2番目は、白の家:篠原一男

3番目は、斎藤助教授の家:清家清

4番目は、最小限住居:増沢恂

5番目は、丹下健三自邸:丹下健三

前川國男も作品リストにあるのですが、

どの作品か忘れました。

もしその作品が

前川國男自邸であれば

住んでみたい家の中に確実に入ります。

これらの家のどれもが近代建築に属します。

もうひとつ共通な点は、

「 屋根があることです 」

勾配があって軒が出ている

(最小限住居は

妻面が出ていないのが気になりますが・・・)

やはり屋根があることは、

日本の気候風土を考えると

大切なことではないかと思う僕は

古い人間なのでしょうか・・・。

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白の家:篠原一男

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白の家:篠原一男

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白の家:篠原一男

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SH-1:広瀬鎌二

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スカイハウス:菊竹清訓


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スカイハウス:菊竹清訓

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スカイハウス:菊竹清訓

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スカイハウス:菊竹清訓

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私の家:清家清

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斎藤助教授の家:清家清

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余談ですが、

建築に限らず展覧会の会場に入ると

必ずと言っていいほどに、

「 撮影禁止!! 」と書かれています。

国宝建造物の中も

「 撮影禁止!! 」が多いように思います。

今回の東京国立近代美術館の企画展示は、

基本的に「 撮影可!! 」でした。

とても嬉しい気持ちになりました。

そして「 撮影可!! 」は

今回の企画展に限りませんでした。

例えば所蔵作品の

藤田嗣治の絵もパブロ・ピカソの絵も・・・

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藤田嗣治:五人の裸婦

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藤田嗣治:少女

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パブロ・ピカソ:

マックス・ジョコブ著

「聖マトレル」より長椅子のレオニー譲


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by y-hikage | 2017-07-31 12:41 | 建築巡礼 | Comments(0)

ゴーヤ村のみっつのゾーン

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日影アトリエのゴーヤ村は、

大きく分けると三つのゾーンに分類されます。

ひとつめはバルコニーというゾーン。

ふたつめは製図室の室内というゾーン。

みっつめは製図室の室外というゾーン。

室外というゾーンは、

建物の入り口から

製図室の扉までのアプローチのこと。

バルコニーのゾーンは

西日対策の緑のカーテンと

野菜の

収穫のための場所。

室内のゾーンは野山で摘んできた花を飾る場所。

もしくはサボテンを育てる場所。

( 注:サボテンは、野山の花が

なくなったときのために買ってきたもの。

サボテンは、

自然光も、水もいらず、暗い場所でも、

なにもしてやらなくても

勝手に育つと思いこんでいました。

なにしろ

砂漠の生き物だからという思いこみで・・・、

ところがサボテンは陽当たりを好み、

水やりもひつようで、

なおかつ花も咲く種も

あるのだとはじめて知りました・・・)

みっつめの室外のゾーンは、

製図室の扉の外側に花を飾る場所と

建物の入り口のプランターで

アサガオを育てる場所。

管理人さんが植えた榊という木が

枯れに枯れて雑草だらけになっていた

プランターを綺麗にしてあげて、

昨年、製図室のバルコニーで咲いた

アサガオの種が育った苗を植えたところ、

どんどん大きくなってきました。

予定では階段の踊り場に面する

はめ殺しのガラス窓全面が

アサガオの緑と花で

いっぱいなるはず・・・。

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ところでバルコニーのゴーヤ村は、

昨年と比べると森のようになりません。

ゴーヤの収穫の量も少ないように思います。

そのかわりにトマトは

毎日のように収穫できています。

ナスもたくさんではないのですが

収穫できています。

ほんのわずかですが、

唐辛子としし唐も収穫できています。

毎日・・・・

野菜の色どりのみごとさを楽しんでいます。

( 野菜の味はスーパーで買う野菜よりは

比較にならないほど

美味しいと思っています・・・自画自賛:笑)

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とれたての野菜たち。


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RUNのコース沿いの

野山から摘んできた花。

もう7月も終わりの真夏の朝。

野山には花は咲いていません。

なので製図室は花がありません。


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花屋さんから

買ってきたばかりのサボテン。


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ビルの玄関先に

植えたばかりのアサガオの苗。

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階段の踊り場の開閉できないガラス窓。

開閉できれば階段室も風通しが良くなります。

ガラス窓一面がアサガオで埋まる予定。

※※※

以下、ゴーヤ村の様子・・・。




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サボテンの花は、

咲いたり枯れたりのくりかえしです。


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製図室からゴーヤ村を眺めます。


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プランターのアサガオは、

どんどん大きくなっていきました。


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ビルの階段の踊り場とガラス窓。


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踊り場のガラス全面が、

アサガオと緑と花で

いっぱいになるのが楽しみです・・・。



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by y-hikage | 2017-07-30 14:23 | 製図室のゴーヤ村 | Comments(0)

みたかの家のガラスの猫のおきもの

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昨日は、メンテナンスのために

「みたかの家」に行きました。

トイレの照明の上に置かれた

ガラスの猫の置物がかわいかったです。

( 照明器具は10㎝×10㎝ )

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広縁には建主奥様が海外で購入したという

鏡が飾られていました。

日本的な空間に妙に調和しています。


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by y-hikage | 2017-07-29 11:23 | みたかの家 | Comments(0)

大町の家の折れ釘とツブ

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昔ながらの土蔵の外壁には、

漆喰を半球形に盛り上げた部分から、

鉤型に折れた太い釘が

突き出ていることに気が付きます。

この太い釘を「折れ釘(オレクギ)」といい、

丸く膨らんだ盛り上がりを「ツブ」とか

「饅頭(マンジュウ)」とか呼んでいます。

上の写真は、

北鎌倉の国宝建造物:円覚寺舎利殿の

前に建つ土蔵です。

外壁の妻面の観音扉の両脇の丸い形が、

折れ釘とツブになります。

折れ釘は土蔵を修理するときの

足場の控えの役目を担います。

ツブは折れ釘に足場をかけたり、

縄をかけたりしたときの荷重負担を

ツブが先行して受けて、

本体の外壁の損傷を防ぐためのものです。

ツブのない折れ釘もありますが、

この場合、外壁下見板など、

後付けの付属物を取り付けるためのものです。

また折れ釘は柱面から

決まった長さで打たれるため、

左官工事の壁の厚さの定規にも

なるとも言われています。

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鎌倉の大町の家の蔵にも、

折れ釘とツブを設置します。

その詳細図です。

川越の宮岡家住宅(まちかん刃物店)で

実測した図面が製図室にあるため、

その実測図を参考に書きました。

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大町の家は、現在外壁回りの工事を進行中です。

蔵の外壁下地の木ズリは完了しています。

骨組みが組みあがった直後に

鉄製の折れ釘を設置しました。

折れ釘が木ズリから突出しています。

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蔵の妻面の霧除け屋根。

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主屋から見る蔵。

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主屋では、

外壁の付け柱と付け梁の工事を進めています。

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内部の工事は

外回りを先行しているため中断しています。

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主屋の屋根の瓦葺。

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離れの鉄筋コンクリート造の倉庫。

倉庫の屋根も置き屋根としています。

倉庫の屋根は銅板葺きとします。

この屋根の棟は素丸瓦となるため、

銅板葺きは瓦屋さんがおこなっています。


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模型写真の右手の小さな小屋が、

鉄筋コンクリート造の倉庫。


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by y-hikage | 2017-07-27 11:49 | 大町の家 | Comments(0)

鎌倉の大屋根を、ようびの大島さんに見ていただきました。

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岡山県西粟倉村で家具をつくっている

「 ようび 」の大島正幸さんとあったのは、

先月の615日のことでした。

それはとある会で鳥取県智頭町の

「サカモト」の坂本社長からの紹介でした。

大島さんといろいろと話しているうちに、

木の好き方(すきかた)が

なんとなく似ているような気がしてきました。

近日中に大島さんがなにかの用事があって

鎌倉に来ることがあると聞き、

28年前に竣工した僕の処女作

「 鎌倉の大屋根 」を

見ていただくことになりました。

78日の土曜日の午前10時に

鎌倉の江ノ電側の改札で待ち合わせをして、

木のことや建築のことなど話しながら

鎌倉の大屋根にむかって歩きました。

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家に着いてから

建主さんと大島さんと三人で、

食卓を囲みながら

大島さんが

西粟倉村でつくっている家具のことや、

西粟倉村や隣町の智頭町のことや、

大島さんたちが西粟倉村で現在進めている

「ツギテプロジェクト」の話などで

大いに盛り上がり、

西粟倉村には温泉もあるし、

来年にはぜひみんなで行こう・・・!

という話になりました。

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主屋である「鎌倉の大屋根」や

11年前に完成した離れの書庫

「宝蓮寺文庫」の中を

大島さんと二人で

歩いたり立ち止まったりしながら、

やはり木のことや建築のことをはなしながら

「 そうだよね・・・! そうだよね・・・! 」

といろいろなことに

共感し共有できたように思いました。

その感じは綺麗な光がそそぐ

森の中を歩いているようでした。

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鎌倉の大屋根の見学を終えて、

日影アトリエがある北鎌倉駅から徒歩5分ほどの

「 蜂の木 」というお店で昼ご飯を食べてから

日影アトリエの製図室に来ていただきました。

大島さんが本棚の中の

建築家ルイス・カーンに反応していたことが

とても印象に残りました。

僕もルイス・カーンがとても好きなので・・・。

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ところで628日から711日まで、

伊勢丹新宿店でようびの

家具展示会がおこなわれていることを

大島さんから聞いていました。

大島さんと木のことや建築のことを話しているうちに

とても楽しくなったので

翌日の79日の日曜日の午後に

展示会に行ってみることにしました。

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展示会のタイトルは「 縁起良し 」。

大漁旗をクッションの生地にした

賑やかで縁起良くとてもモダンな

ホタルスツールが置かれたり、

タイとカツオのモビールが吊るされたり、

ヒノキの筆箱が置かれたり、

ボンテーブルが置かれたりして、

伊勢丹5階の会場が

まさにお祭り気分になっていました。

( どれもほしいものばかりでしたが、

ヒノキの筆箱を購入しました・・・)

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伊勢丹の展示空間

賑やかでお祭りのようです。

手前に置かれているのがホタルスツール。

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「ようび」の家具は、

西粟倉村の森で育ったヒノキでつくられています。

大島さんが西粟倉村の森を訪れたのは

20091月のこと・・・。

この森のことを好きになってしまった大島さんは、

この森で育ったヒノキで家具をつくることで、

50年先の

美しい森の風景をつくることを決意します。

ようびの代表的な作品である

ヒノキでつくられた

ウィンザーチェアは

世界の中でもここだけ・・・。

大島さんがつくっては壊し、

つくっては壊しながら、

2年間の試行錯誤を経て完成させたもの。

軽くて美しい・・・。

世界的にも評価されています。

ホタルスツールも同様に、

シンプルで美しい椅子です。

美しいだけではなくとても座り心地がいい。


大島さんに初めてあったとき

作家の井上ひさしさんの言葉が

好きだと言いました。


「 むずかしいことをやさしく。

やさしいことをふかく。

ふかいことをおもしろく。 」


そして僕はこう思いました。

大島さんがつくった家具は、

さりげなくて美しく、

ほかではまねできない高度な技術が

ひっそりと隠されている。

そしてなによりも木が主張していない。

木が椅子に生まれかわって

すやすやと眠っているようだ・・・。

そしてまた僕は建築家ルイス・カーンの

この言葉を思い出しました。


「 私はつねに始原、始まりを探し求める。

まず第一に生まれる感情は美に対するものである

・・・美しいことでも、

またきわめて美しいということでもない・・・、

ただ単純に美そのそのものについてである。

それは完全な調和の瞬間とも、

またその香気とも言えるものである・・・ 」


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ここに、

ようびがつくった筆箱があります。

なにげなく見ると

普通の木の箱のように見えますが、

実は一本の木を彫り出してつくられています。

しかも平面のかたちに工夫があって、

箱をさかさにしても落ちません。

一本一本の木を見ながら

彫り出して箱をつくる・・・。

僕はこの美的執念に驚異さえ感じました。

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大島さんが見る未来は

すごく大きいものではないかと

僕は今、感じています。

人と人をつなぎ、

未来と過去をつなぐ

希望の世界が

森を背にして

広がっていくようにみえてきます。

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タイのモビールを製図室に飾りました。

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伊勢丹で大島さんと記念撮影。


「 ツギテプロジェクト 」

の現場に行ってみたいです・・・!


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ようびのホームページ








by y-hikage | 2017-07-26 12:08 | 建築巡礼 | Comments(0)

智頭町のことと西粟倉村のこと

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米原万里展を見に行くために、

鳥取県智頭町を訪ねたのは、

2010年の秋のことでした。

智頭町は、鳥取県の南東部に位置し

面積の93%を山林が占め、

鳥取藩の宿場町「智頭宿」で知られる町です。

県境をはさんで位置する

南隣の岡山県西粟倉村は、

岡山県の最北東端に位置する村で

面積の約95%が山林、その内の

85%を杉や檜などの人工林が占めています。

2010年に智頭町を訪ねたときは、

西粟倉村のことは知りませんでした。

それから5年後のこと・・・・

マガジンハウスのウェブマガジン

「コロカル」の取材を受けているときに、

編集長の及川さんから、

しきりに西粟倉村の話がでてきました。

「 この村に行くと、

この村を絶対、日影さんは好きになるよ・・・」と

それでもまさか西粟倉村が

智頭町の南隣の村だとは

思ってもみませんでした。

そして今年の6月のこと、

智頭町で家や暮らしにまつわる

木製品を製造する「サカモト」の

社長の坂本さんからの紹介で、

西粟倉村で家具を作っている

「ようび」の大島さんと出会いました。

大島さんと話しているうちに

感覚的に通じるところを感じ、

大島さんがちょうど鎌倉に来るということで、

僕の処女作の「鎌倉の大屋根」を

見ていただくことを約束して別れました。

大島さんに「鎌倉の大屋根」を

見ていただいた様子などは、

次回の記事にゆずるとして、

ひとまず智頭町の風景を

再度記事にしてみたいと思います。


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米原家住宅・・・

智頭町は、米原万里さんの妹の

米原ユリさんと共に智頭町を旅しました。

( 時々「サカモト」の坂本さんともご一緒に・・・)

智頭町の米原家住宅は、

米原万里さんのお父様のご実家です。

非公開の住宅ですが、

この日は特別に内部を

見学させていただきました。

素晴らしい建築でした。

智頭町でもっともすぐれた

和風建築ではないかと思いました。

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米原家住宅北東側外観

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米原家住宅南西側外観

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米原家住宅北側外観

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米原家住宅西側外観

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智頭町の重要文化財「 石谷家住宅 」

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石谷家住宅の巨大な土間空間

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智頭町の「 虫井神社」

神社の名前が気に入りました。

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「 虫井神社 」の境内に建っていた蔵。

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智頭町の町並み

智頭町には興味深い建築がたくさん残っています。


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智頭町に残る洋風建築。

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智頭町の庶民の蔵。

蔵の扉まわりの彩色が特徴的です。

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智頭町の「みたき園」

石置き屋根が特徴です。

山菜料理がおいしかったです。

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山の中の「 板井原集落 」

ひっそりとした山の中の集落でした・・・。

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智頭町は、

もう一度行きたいまちです。

この次には、

西粟倉村から智頭町に

入って行ければと考えています。

おそらく岡山県と鳥取県のちがいを

感じないほどに、

近い距離にあると思います。

風景とともに・・・

(僕の想像の世界ですが・・・)


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コロカル・西阿粟倉村の映像




コロカルの「 ようび 」の記事




コロカルの「 サカモト 」の記事


コロカルの「 森びとの会 」の記事


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by y-hikage | 2017-07-22 12:23 | 建築巡礼 | Comments(0)

日影アトリエのインスタグラム

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日影良孝建築アトリエとして

インスタグラムをはじめてみました。

右側のリンク集に

「 instagram日影良孝 」

という項目を追加しました。

過去の作品をランダムに

投稿してみようかと思います。

写真は「手のひらに太陽の家」の軸組模型です。

⇒ https://www.instagram.com/hikagesun/?hl=ja






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by y-hikage | 2017-07-19 17:55 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

京都国立博物館・平成知新館の南ゲート

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京都国立博物館・平成新知新館の

南ゲートを見て、

屋根や壁の分節の構成が

とても美しい建築だと思いました

(設計:谷口吉生)。

と同時に

どこかで見たような建築だとも思いました。

それはミース・ファン・デル・ローエが

設計した

バルセロナ・パヴィリオン(1929年)でした。

バルセロナ・パヴィリオンを

意識したかどうかは別として、

装飾をぎりぎりまで排除し

美しい線と面の構成を

追及していくと

似たようなかたちに

なっていくのかもしれないと思わされました。

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平成知新館・南ゲート

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平成知新館・南ゲート



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バルセロナ・パヴィリオン


(設計:ミース・ファン・デル・ローエ)

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バルセロナ・パヴィリオン

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南ゲートの向こうに見える門は、

三十三間堂の南大門です。

三十三間堂・南大門と

平成新知新館のエントランスは、

南ゲートを起点として

南北の軸線でまっすぐにつながっています。

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京都の碁盤目状の軸線と

関係づける軸線のデザインは見事です。


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by y-hikage | 2017-07-19 11:12 | 建築巡礼 | Comments(0)

谷口吉生の建築

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6月の日本経済新聞・文化欄の

「私の履歴書」は、

現在、世界的に活躍する

建築家・谷口吉生(たにぐちよしお)でした。

毎朝、読んでいるのは毎日新聞なので、

6月の私の履歴書は図書館で

コピーをしながら読みました。

言うまでもないことですが、

谷口吉生の父は、

ホテルオークラのメインロビーの設計で

有名な建築家・谷口吉郎です(~1979年)。

親と子の作風は、一見すると

全く別の世界であるように見えますが、

その清らかな意匠は、

共通するところが多いように

僕は思ってきました。

「私の履歴書」を読んでみて、

息子・谷口吉生は親のことを

強く意識してきたことがわかりました。


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思えば、僕がまだ建築の学生の頃なので

36年も前のことです。

図書館で建築雑誌「新建築」を

眺めていて見つけた、

谷口吉生の作品

「資生堂アートハウス」に衝撃を受けました。

当時の僕は、泥臭い手仕事派の

吉阪隆正や象設計集団に夢中だったので、

まったく正反対の「資生堂アートハウス」の

逃げのないストイックさにめまいを覚えました。

この建築の実物は今だに見たことはなく、

東海道新幹線の車窓から一瞬見えて、

あっという間に通り過ぎてしまう存在です。

新聞の連載を読みながら、

今までどれぐらいの

谷口吉生の建築を見たことがあるだろうかと、

パソコンの中に眠っている

データを発掘してみることにしました。

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まずは豊田市美術館の敷地内にある

茶室「一歩庵」と「豊祥庵」。

まさか豊田市美術館の中に

数寄屋建築があると思わなかったので、

とても嬉しかったのを覚えています。

ところどころの詳細の意匠が

父・谷口吉郎に似ています。

おそらく初めての和風建築のはず、

それにしては完成度の高い建築です。

谷口吉生の作品の中でも好きな建築です。

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「一歩庵」の外観

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「一歩庵」の内部空間。

立礼の茶席です。

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「豊祥庵」の外観。

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「豊祥庵」の躙り口。

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「豊祥庵」の三畳台目の席。

中柱の袖壁をよしずにしていることで、

涼やかさを演出しています。

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豊田市美術館の全景。

水を張ったランドスケープと一体となる建築。

この設計手法は、一貫しています。

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豊田市美術館の全景。

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豊田市美術館の内部空間。

乳白色のガラスから入る柔らかい自然光。

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豊田市美術館の内部空間。

谷口吉生の空間は必ずと言っていいほどに、

天井に余計なものがありません。

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上野にある法隆寺宝物館。

この宝物館は建築も素晴らしいのですが、

展示内容と展示方法が素晴らしいです。

法隆寺おたくの僕にとって、

展示されている宝物を

間近で見れるので嬉しい場所です。

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法隆寺宝物館の外観。

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法隆寺宝物館の外観。

やはり建築が水と共にあります。

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香川県丸亀市の

猪熊玄一郎現代美術館。

駅前広場にドーンと建っていて、

建築が猪熊玄一郎の作品となっています。

このおおらかさが、

猪熊玄一郎の作風を表しているようです。

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猪熊玄一郎現代美術館の内部空間。

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山形県酒田市の土門拳記念館。

水と一体とする初めての作品?

写真家・土門拳は好きな写真家です。

土門拳の作品を

一度にたくさん鑑賞できる貴重な場所。

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中庭の作庭と彫刻は、

イサム・ノグチ。

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土門拳記念館の内部空間。

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最近完成した

京都国立博物館「平成知新館」。

国宝建造物・三十三間堂の隣の敷地に建っています。

やはり水と共にある建築。

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京都国立博物館の内部空間。

タテのラインを強調した意匠は、

ぐっと父・谷口吉郎に近づいています。

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東京の青山通りに建つ

フォーラムビルディング。

手前の美しいビルは、

吉村順三設計の

青山タワービル。



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フォーラムビルディングは、

谷口吉生自身が隅々まで

ディテールを直接手がけた

装飾的要素を

切取り除いたシンプルな建築。

建築のプロポーションに合わせて

極限まで構造体を細くしています。




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新幹線の車窓からしか

見たことがない資生堂アートハウス。

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葛西臨海公園展望広場+レストハウス。

いつ行ったか忘れるほど昔のこと。

洗練されたガラスのドームが、

海に浮かんでいるように見えました。

ぜひもう一度行ってみたい場所です。

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岩手県の安比高原に建つホテル安比グランド。

スキー場に併設された建築。

岩手の実家から近いと言えば近いので、

昔、スキーに行ったときに見た建築。

谷口吉生の作品と知ったのは、

かなり後になってから・・・。

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ここからは、

谷口吉生の父である

谷口吉郎の作品をいくつか・・・。

東京国立近代美術館。

この建築の

柔らかいプロポーションが好きです。

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東京国立近代美術館の内部空間。

改修される前の大きな階段がよかった。

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東京国立博物館東洋館。

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東京国立博物館東洋館。

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ホテルオークラのメインロビー。

繊細な障子の意匠と

照明の調和が美しかった。

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ホテルオークラのメインロビーを

2階の渡り廊下から見下ろした景色。

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ホテルオークラのメインロビー。

現在、ホテルオークラは建て替え中で、

このロビーは、

新しいホテルオークラのロビーとして

一部復元されるということです。

その設計は、

息子である谷口吉生が担当しています。

谷口親子の

寡黙で清らかな建築でした。


(※ 柱:モノクロ写真は

デジタル写真がないため、

新建築の写真を転載しています)


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by y-hikage | 2017-07-17 16:52 | 建築巡礼 | Comments(0)

日影アトリエのロゴマークと日本の伝統色

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この図案はどういう意味ですか・・・? 

とよく聞かれます。

そう・・昨日も聞かれました。

この図案は、

日影良孝建築アトリエのロゴマークとしています。

特に日影アトリエのロゴマークなど

考えてもみなかったのですが、

2011311日の東北の地震のあとの

「手のひらに太陽の家」の活動の中で、

事務局から日影アトリエのロゴマークを

提出してほしいと言われ、

急きょ考案した図案です。

当時(今も)、

沿岸部に巨大な防潮堤が計画されていて、

山と海のつながりが断絶する危機感から、

山と海のつながりをイメージする

抽象的な線を考えました。

そしてその曲線に

日影(ひかげ)の「 ひ 」が

すっぽりはまるような意図もあわせました。

そしてまた

このロゴマークの線画をより遊べるように、

線画の中を染色することを考えました。

日本の伝統色で・・・。

日本の伝統色の色も好きなのですが、

その名称の美しさに心ひかれます・・・。

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01-撫子色-なでしこいろ

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02-薄紅-うすべに

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03-鴇色-ときいろ

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04-桜鼠-さくらねずみ

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05-鉛丹色-えんたんいろ

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06-弁柄色-べんがらいろ

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07-琥珀色-こはくいろ

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08-薄香-うすこう

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09-砥粉色-とのこいろ

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10-黄橡-きつるばみ

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11-鬱金色-うこんいろ

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12-芥子色-からしいろ

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13-利休茶-りきゅうちゃ

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14-鶸色-ひわいろ

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15-苔色-こけいろ

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16-萌黄-もえぎ

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17-白緑-びゃくろく

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18-青磁色-せいじいろ

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19-花浅葱-はなあさぎ

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20-舛花色-ますはないろ

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21-瑠璃色-るりいろ

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22-江戸紫-えどむらさき

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23-紅藤-べにふじ

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24-梅紫-うめむらさき

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25-退紅- たいこう

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26-苺色- いちごいろ

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27-中紅 -なかべに

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28-灰桜色 -はいざくらいろ

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29-曙色- あけぼのいろ

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30-紅緋 -べにひ

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31-胡桃色 -くるみいろ

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32-柑子色 -こうじいろ

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33-丁子染 -ちょうじぞめ

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34-浅黄 -うすき

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35-利休白茶- りきゅうしらちゃ

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36-菜の花色- なのはないろ

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37-蒸栗色- むしくりいろ

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38-女郎花色- おみなえしいろ

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39-柳染- やなぎぞめ

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40-裏柳 -うらやなぎ

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41-柳鼠-やなぎねずみ

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42-青緑 -あおみどり

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43-瓶覗- かめのぞき

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44-藍色- あいいろ

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45-露草色 -つゆくさいろ

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46-二藍- ふたあい

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47-棟色 -おうちいろ

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48-牡丹 -ぼたん



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by y-hikage | 2017-07-15 13:00 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)