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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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「 茶の湯展 」にいきました。

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きのう東京に用事があったので

東京に行きました。

せっかく東京に行ったので、

まえまえから興味があった

東京国立博物館での

「茶の湯展」に行きました。

茶道の経験はないのですが、

古い茶室の実測調査や

茶室の移築や新築の経験をしながら、

茶室でお茶をいただいたことは何度もあります。

ただその経験はあくまで、

茶室という建築への指向なので、

茶道具への視線は

僕にとって弱いものでありました。

それでも茶道への興味は

昔からずっとあって、

今回の「茶の湯展」に行ってみて、

その興味がわきあがりました。

「茶の湯展」で展示されている茶碗・・・から

確かにオーラのようなものが発していました。

美しい存在が自立していました。

この茶碗が茶室で

僕の目の前に置かれたら

自分の気持ちがどのようにに動くのか

想像するとこわくなるほどでした。

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古田織部作の茶室

燕庵(えんなん)の

原寸模型が展示されていました。


〇〇 〇〇 〇 〇

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「茶の湯展」に行き、

駒込の茶室を思い出しました。

ここからは、

僕に数寄屋の道を教えてくれた

駒込の茶室です。

山手線の駒込駅から

徒歩5分もしない場所にありました。

9カ月ぐらい、

この茶室にこもりっきりになり

実測調査をしました。

昭和28年の建築。

設計と大工は同じで

数寄屋大工・木村清兵衛の作です。

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820坪の敷地に建っていた駒込の家は、

敷地中央の池を囲みながら、

主屋・蔵・茶室・待合で構成されていました。

表通りに面して表門が建ち、

表門から茶室まで行く間に中門をくぐります。

池を中心とした起伏にとんだ敷地は、

さながら三渓園を

小さくしたような印象を受けました。

1996年、

この敷地にマンションが

建築されるということで、

移築再生のための実測調査を依頼されました。

様々な事情があり、

部材の格納までは成功したのですが、

いまだに移築再生は実現されていません。

膨大な実測図の野帳も

清書が完成しないままです。

図面が完成すると

戦後間もない数寄屋建築の

貴重な資料となるはずです。

いずれ時間をみつけて

清書しようと思っています。

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by y-hikage | 2017-05-29 11:17 | 駒込の家 | Comments(0)

厳島神社の中の天神社本殿

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厳島神社に社殿の中に、

とても好きな建築をみつけることができました。

本殿の西側に建つ小さな建築、

「 天神社本殿 」です。

部材が細く、

華奢な意匠で、

吹きさらしの空間は可憐でもあります。

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天神社本殿は

連歌の会を行うために

室町末期に建てられたもので

連歌堂とも呼ばれていました。

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回廊に囲まれた能舞台も綺麗な建築です。


〇〇〇〇 〇


国宝建造物を採集していると、

その周辺の建築物も

美しいものが多いと思います。

いつか「 国宝建造物周辺の建築 」を

記事にしてみたいと思います。


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by y-hikage | 2017-05-27 11:00 | 建築巡礼 | Comments(0)

厳島神社・平清盛の宇宙観

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先月の4月のなかごろの週末、

広島の国宝建造物をみてきました。

広島にいくつかある国宝建造物の中で、

最大の目的は宮島の厳島神社でした。

一泊二日の旅でしたが、

初日に他の国宝建造物を見て、

宮島の厳島神社の近くにホテルに宿泊しました。

厳島神社の開門は朝の6時半から・・・。

潮が引いている

開門前の境内(砂の上)を歩き、

人がいない神社を

じっくりと見てみようと考えました。

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平清盛は久安二年(1146年)に

安芸守(あきのかみ)に任じられました。

それ以来、厳島神社に対する崇敬は篤く、

それは生涯変わることはなかった

とされています。

清盛は仁安三年(1168年)頃までには、

厳島神社の多く社殿を造営し、

現在の景観を創出しました。

厳島神社が鎮座する厳島は、

宮島とも呼ばれています。

厳島神社のそもそも起こりは、

荘厳な弥山(みせん)の姿に

神霊を感じた古代人が神の棲む島として、

あるいは島そのものを神として崇拝した、

自然発生的な信仰とされています。

厳島を神の島と考える風習は

現代の生活にも影を落としていて、

島内には今でも墓地を作らないそうです。

厳島神社を設計のコンセプトを考える場合、

弥山(みせん)という神の山への信仰が、

まず最初にあったことが重要なのだと思います。

厳島神社の配置はとても明快で、

海中から大鳥居から本殿に向かって

軸線を伸ばすと、

まず舞楽のための舞台があり、

祓殿(はらいでん)、

拝殿(はいでん)、

幣殿(へいでん)、

そして本殿と続きますが、

この軸線の目標は、

神の山である弥山(みせん)に向かっています。

僕の推測ですが、

平清盛は厳島神社を

海の岸辺に浮かべることによって、

「 山の神と海の神を結ぶ媒体 」

にしようと考えたのではないかと思います。

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そしてまた、

厳島神社は京都の

平等院鳳凰堂(天貴元年・1053年)に

似たところも感じます。

その印象は、

左右対称の配置計画にもよりますが、

鳳凰堂の前に展開される池が似たような

印象を与えるのではないかと思います。

鳳凰堂は奥州平泉と

同様に浄土式庭園を創作することによって、

極楽浄土を出現させました。

平清盛は厳島神社で

「 極楽浄土を演出する池 」を

海に見立てたのはないかと思います。

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このように考えていくと、

平清盛という建築家は、

壮大な宇宙観をもっていたと

驚くしかありません。

同じく平清盛が構想(設計?)した

京都の三十三間堂に

今年の1月に堂内に足を踏み入れた時は、

感動のあまり

その場に立ちつくしました。

東大寺南大門や兵庫県小野市に建つ

浄土寺浄土堂を設計した俊乗坊重源は、

平清盛よりも三歳年下とされていますが、

この天才二人の存在は、1000年近い時を経ても

まったく色あせない力をもっています。

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by y-hikage | 2017-05-26 08:21 | 国宝建造物 | Comments(0)

明日は逗子の花火大会


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明日は、逗子の花火大会です。

行けるかどうかまだわかりませんが、

逗子市民としては、

自慢の行事です・・・。


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by y-hikage | 2017-05-25 14:27 | 鎌倉・逗子・葉山で | Comments(0)

ぶらり生口島

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先月の4月のなかばごろの週末、

瀬戸内海の生口島の向上寺に行きました。

生口島には尾道港から船で移動・・・。

瀬戸内海の島ははじめて・・・。

青空のさわやかな瀬戸内海の船は、

まさに天国のようでした。

岩手県生まれの僕にとって、

瀬戸内海はあこがれの海・・・。

国宝建造物・向上寺の見学が目的とはいえ、

船の移動は、ひさしぶりの

観光気分でした。

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向上寺の境内は山の上の上にあります。

瀬戸内海を眺めます。

瀬戸内海を見ていると

「 ふわふあ 」した

気分になりました。

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国宝建造物・向上寺三重塔。

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向上寺三重塔。

美しい設計。

来てよかったと思いました。

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瀬戸内海の海は、

岩手県の三陸の海とは

当然ながらまったくちがいました。

まいにちどうかわからないのですが、

「 おだやかでふわふわ 」

しています。

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尾道港に向かう船の出発まで

いくぶん時間がありましたので、

港周辺をぶらぶらしました。

ほんのわずかのあいだ・・・、


○○ ○○ ○○ 


家のかたちは地域によって、

北から南にむかって

「 少しずつ 」ちがっていきます。

生口島の家は、

特に2階の外壁は漆喰塗りが多いのでしょうか。

入母屋部分の壁は、ナマコ壁になっています。

風雨から家を守るため?


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2階も窓は、むしこ窓が目だちました。

しかも横むしこ・・・。

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港のそばの蔵。

外壁に瓦の水切りを設置しています。

やはり、強い雨と風がふくのでしょうか。

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蔵の腰壁は杉板張り。

張り替えを容易にするため・・・。

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島のこどもたち・・・。

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低い防波堤の影にかくれるふたりの子ども。

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ほんのみじかいあいだの

ぶらり生口島・・でした。


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by y-hikage | 2017-05-25 09:59 | 森の中と町の中で | Comments(0)

尾道の林芙美子の家

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先月の4月のなかごろの週末、

瀬戸内海の生口島にある

国宝建造物・向上寺に行きました。

生口島には尾道港から船で行ったのですが、

船の出発までいくぶん時間がありましたので、

駅周辺をぶらぶらしていました。

そうしていると、

林芙美子の名前が目にとまりました。

林芙美子(明治36年~昭和26年)は、

作家で「放浪記」や「浮雲」が有名です。

僕にとっての林芙美子は、

作家というよりも新宿区中井にある

林芙美子邸(現・林芙美子記念館)の建築と

同義なため、

生い立ちはそれほど

詳しいわけではありませんでした。

林芙美子は幼いころ、

旅商いの両親について山陽地方を転々とし、

13歳のときに尾道市に落ち着き

小学校から高等女学校まで生活したそうです。

その時期の住まいが

駅の近くに残されていたのです。

まさか尾道で林芙美子に会えるとは、

思ってもみませんでした。

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林芙美子ゆかりの家。

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新宿区中井の林芙美子邸。

設計は山口文象。

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林芙美子の幼いころのことは、

あまり知りませんでしたが、

心から尊敬する井上ひさしさんの

戯曲「太鼓たたいて笛ふいて」で、

林芙美子の波乱な人生については、

強く胸に残っています。

主演の大竹しのぶの演技が

本当に素晴らしいのです。


〇〇 〇 〇


せっかく尾道に来たのだから、

ゆっくりと町並みを見てみたかったのですが、

残念ながら時間がありませんでした・・・。

次回は、「ぶらり生口島」です。


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by y-hikage | 2017-05-24 10:14 | 建築巡礼 | Comments(0)

あらたにゴーヤ など を植えました。

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520日の日曜日、

打合せから製図室の戻った午後、

あらたにゴーヤなどを植えました。

ゴーヤの苗を三株。

唐辛子の苗を一株。

しし唐の苗を一株。

ナスの苗を一株。

そしてコリアンダー。

さらに製図室の近くの花屋さんで見つけた

不思議な木「 いちょうの木 」を

植木鉢に移し替えました。

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あらたなゴーヤ、一株。

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あらたなゴーヤ、二株。

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唐辛子、一株。

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しし唐、一株。

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ナス、一株。

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コリアンダー。

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いちょうの木。

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53日に植えたトマトに実がなりました。

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53日に植えたゴーヤも

徐々に大きくなってきました。

これから西日が強くなってきます。

製図室が温室化する前に、

ゴーヤたちが

育ってくれることを願ってます・・・。


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by y-hikage | 2017-05-23 10:21 | 製図室のゴーヤ村 | Comments(0)

青山タワービルとフォーラムビルディング

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坂本龍一の「設置音楽展」の会場である

ワタリウム美術館の近くに、

吉村順三が設計した

「 青山タワービル 」が建っています。

その青山タワービルの正面右隣に、

ものすごく洗練されたビルが建っていることに、

気づいたのはつい最近のことでした。

そのビルは、

「 フォーラムビルディング 」とよばれ、

設計が谷口吉生だと聞いて驚きました。

谷口吉生は、現在、

現役でモダンなデザインをする

建築家の中では、最も好きな建築家です。

尊敬する吉村順三が設計したビルと

谷口吉生が設計したビルが並んでいる・・・。

なんて贅沢な場所でしょう・・・。

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左が青山タワービル(1969年竣工)。

右がフォーラムビルディング(2009年竣工)。

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フォーラムビルディングの見上げ。

ステンレスとガラスで構成され、

タテの柱と横の梁の幅は

400㎜で統一されています。

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フォーラムビルディングの見上げ。

細部のディテールがまるで工芸品のようです。

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左がフォーラムビルディング。

右が青山タワービルの妻面。

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青山タワービルの見上げ。

洗練されたデザインは

フォーラムビルディングに負けてはいません。

40年の開きを感じさせません。

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青山タワービルのエントランス。

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青山タワービルのエントランスの扉。

よく見ると、

扉のたて枠が天井に達していないことが

わかります。

枠が下のスラブの中から

片持ち梁で自立しています。

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青山タワービルのピロティ―から

フォーラムビルディングを見ます。

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青山タワービルに付属した入り口。

かつて青山タワービルの地下は、

音楽ホールだったそうです。

すぐれた音響効果だったようで、

なくなったのが残念でしょうがありません。

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かつての青山タワービルの音楽ホール。

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1969年竣工当時の1969年竣工。

昔の青山通り・・・。


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現在の青山タワービル。
右側がフォーラムビルディング。




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青山タワービルのすぐ近くに、

住宅の名作「 塔の家 」が建っています。

1966年竣工。設計・東孝光。

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ワタリウム美術館。

設計はスイスの建築家・マリオボッタ。




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by y-hikage | 2017-05-22 11:52 | 建築巡礼 | Comments(0)

坂本龍一の設置音楽展

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とある5月の休日、

坂本龍一の「設置音楽展」に行ってきました。

坂本龍一が8年ぶりに発表した

新譜「 async(アシンク) 」の音楽が

映像とともに流されているということ知り、

展示会場である渋谷区神宮前の

ワタリウム美術館に出かけたのでした。

坂本龍一の新しい音楽は、

きっとドビュッシーの曲が

洗練されたような音楽だろう・・・と、

勝手に思っていました。

ところが、展示会場で聴いた音楽は、

音楽というよりも「環境の音」でした。

坂本龍一は YMO の時代から好きだったし、

坂本龍一が作曲した

ラストエンペラーという

映画のテーマ曲が僕をクラシック音楽に

導いてくれもしたのです。

〇 〇〇  〇〇 〇 〇

展示会場で流れる

美しい「音」と「映像」にひたりながら、

不思議な感覚になりました。

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展示会場では、

坂本龍一の過去のCDも販売していました。

全体の七割ぐらいは、

持っているような気がしました。

今回は、新譜「 async 」は買わずに、

大貫妙子とデュエットしているCD,

「 UTAU 」を購入しました・・・。

大貫妙子は、

やはり20代の前半によく聴いていました。

声が好きなのです。


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by y-hikage | 2017-05-20 15:48 | 森の中と町の中で | Comments(0)

日影アトリエ資料室の庭

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日影アトリエの資料室は、

製図室から徒歩5分程度の場所にあります。

資料室は、築50年ぐらいの

木造家屋の中にあります。

資料室のガラス窓を開けると、

小さいながらも庭があります。

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建築家・吉村順三のスケッチの版画です。

吉村順三記念ギャラリーで購入したものです。

柱にかけられているのは、

手のひらに太陽の家のロゴマークの版木。

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西日のあたる窓


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by y-hikage | 2017-05-19 16:31 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)