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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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カテゴリ:建築巡礼( 119 )

尾道の林芙美子の家

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先月の4月のなかごろの週末、

瀬戸内海の生口島にある

国宝建造物・向上寺に行きました。

生口島には尾道港から船で行ったのですが、

船の出発までいくぶん時間がありましたので、

駅周辺をぶらぶらしていました。

そうしていると、

林芙美子の名前が目にとまりました。

林芙美子(明治36年~昭和26年)は、

作家で「放浪記」や「浮雲」が有名です。

僕にとっての林芙美子は、

作家というよりも新宿区中井にある

林芙美子邸(現・林芙美子記念館)の建築と

同義なため、

生い立ちはそれほど

詳しいわけではありませんでした。

林芙美子は幼いころ、

旅商いの両親について山陽地方を転々とし、

13歳のときに尾道市に落ち着き

小学校から高等女学校まで生活したそうです。

その時期の住まいが

駅の近くに残されていたのです。

まさか尾道で林芙美子に会えるとは、

思ってもみませんでした。

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林芙美子ゆかりの家。

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新宿区中井の林芙美子邸。

設計は山口文象。

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林芙美子の幼いころのことは、

あまり知りませんでしたが、

心から尊敬する井上ひさしさんの

戯曲「太鼓たたいて笛ふいて」で、

林芙美子の波乱な人生については、

強く胸に残っています。

主演の大竹しのぶの演技が

本当に素晴らしいのです。


〇〇 〇 〇


せっかく尾道に来たのだから、

ゆっくりと町並みを見てみたかったのですが、

残念ながら時間がありませんでした・・・。

次回は、「ぶらり生口島」です。


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by y-hikage | 2017-05-24 10:14 | 建築巡礼 | Comments(0)

青山タワービルとフォーラムビルディング

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坂本龍一の「設置音楽展」の会場である

ワタリウム美術館の近くに、

吉村順三が設計した

「 青山タワービル 」が建っています。

その青山タワービルの正面右隣に、

ものすごく洗練されたビルが建っていることに、

気づいたのはつい最近のことでした。

そのビルは、

「 フォーラムビルディング 」とよばれ、

設計が谷口吉生だと聞いて驚きました。

谷口吉生は、現在、

現役でモダンなデザインをする

建築家の中では、最も好きな建築家です。

尊敬する吉村順三が設計したビルと

谷口吉生が設計したビルが並んでいる・・・。

なんて贅沢な場所でしょう・・・。

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左が青山タワービル(1969年竣工)。

右がフォーラムビルディング(2009年竣工)。

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フォーラムビルディングの見上げ。

ステンレスとガラスで構成され、

タテの柱と横の梁の幅は

400㎜で統一されています。

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フォーラムビルディングの見上げ。

細部のディテールがまるで工芸品のようです。

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左がフォーラムビルディング。

右が青山タワービルの妻面。

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青山タワービルの見上げ。

洗練されたデザインは

フォーラムビルディングに負けてはいません。

40年の開きを感じさせません。

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青山タワービルのエントランス。

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青山タワービルのエントランスの扉。

よく見ると、

扉のたて枠が天井に達していないことが

わかります。

枠が下のスラブの中から

片持ち梁で自立しています。

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青山タワービルのピロティ―から

フォーラムビルディングを見ます。

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青山タワービルに付属した入り口。

かつて青山タワービルの地下は、

音楽ホールだったそうです。

すぐれた音響効果だったようで、

なくなったのが残念でしょうがありません。

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かつての青山タワービルの音楽ホール。

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1969年竣工当時の1969年竣工。

昔の青山通り・・・。


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現在の青山タワービル。
右側がフォーラムビルディング。




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青山タワービルのすぐ近くに、

住宅の名作「 塔の家 」が建っています。

1966年竣工。設計・東孝光。

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ワタリウム美術館。

設計はスイスの建築家・マリオボッタ。




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by y-hikage | 2017-05-22 11:52 | 建築巡礼 | Comments(0)

川越の「 蔵・倉・くら 」展に行きました。

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514日の日曜日、

蔵のまち・川越に行きました。

目的は、川越市立博物館での企画展

「蔵・倉・くら」を見るためです。

川越は、19年前の1998年に

店蔵である宮岡家住宅を

詳細実測するために

通い詰めたことがあります。

博物館では、

川越の蔵の資料や模型が

展示されると聞いて、

最終日ぎりぎりに行きました。

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かつて詳細実測した宮岡家住宅の外観。

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展示されている、鬼瓦と影盛の原寸図。

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展示されている、鬼瓦と影盛の原寸模型。

人物の大きさと比べてみると、

その大きさに驚きます。

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ひさしぶりの川越の蔵の見学・・・。

現在、鎌倉の大町の家で

蔵を建築しているので、

以前の目線よりも深い勉強になりました。

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19年前に書いた

宮岡家住宅の実測図の一部です。

(図面は青焼き。もちろん手書きです・・・)

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by y-hikage | 2017-05-16 18:49 | 建築巡礼 | Comments(0)

コルビジェの建築

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写真の整理を兼ねて、

ハードディスクのデータコピーをしていたら、

ル・コルビュジェの作品の写真が出てきました。

コルビジェの作品を見るために

フランスに行ったときの写真です。


1. ロンシャンの礼拝堂

2. サヴォア邸

3. ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸


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建築を見学するために

ヨーロッパにまた、

行ってみたくなりました。


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by y-hikage | 2017-04-11 13:32 | 建築巡礼 | Comments(0)

建築の居場所にそそぐ光

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先日、ギャラリー間での


堀部安嗣展に行きました。

上の階では30分間の映像が

流されていました。

その映像を見ていて、

ヨハネス・フェルメールの絵の中に

そそぐ光のようだと感じました。


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by y-hikage | 2017-03-10 07:48 | 建築巡礼 | Comments(0)

銀座 ミキモト に似た小屋をみつけました。

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稲田堤の家の現場近くで、

伊東豊雄が設計した「銀座 ミキモト」に

似た木造の小屋を見つけました。

どこが似ているかというと

開口部のディテールです。

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はめ殺しのガラスと板張りの外壁を

同じ面で納めようとするディテールは

まさに伊藤豊雄 的というか

妹島和世 的いうか、

まさに「銀座 ミキモト」を

このディテールを見た瞬間に

思い浮かべたのです。

外壁の杉板を切りっぱなしで

納めているあたりがとてもニクイです。

深い庇の下でまったく

風雨のかからない場所や室内で

真似をしてみたくなる手法でした(笑)。

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伊東豊雄が設計した

「銀座 ミキモト」のガラスの開口部。

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by y-hikage | 2017-01-18 10:25 | 建築巡礼 | Comments(0)

旧尾形家住宅に行きました。

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11月8日の火曜日、

第12回木の建築賞の現地審査のため

山形県上山市に行きました。

現地審査の帰り、関係者の方々と上山市内の

国指定重要文化財

旧尾形家住宅を見学しました。

旧尾形家住宅の民家の形式は

寄棟中門造りとよばれるものです。

建築は17世紀末とされています。

外観を見たときは思わなかったのですが、

内部に入ったときに、

寄棟の屋根の大きさに驚きました。

内部空間を一枚の大きな屋根が包んでいる姿は、

ダイナミックそのものでした。

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礎石の石が珍しいかたちをしていました。

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by y-hikage | 2016-11-11 13:30 | 建築巡礼 | Comments(0)

国宝建造物:鑁阿寺の境内

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国宝建造物を見学に行って

いつも思うのですが、

国宝建造物の周辺に建つ建築物も

なかなか見逃せない例が

少なくないことです。

栃木県足利市に建つ

国宝建造物:鑁阿寺本堂の場合も

例外ではなく、境内には、

・太鼓橋

・山門

・経堂(重要文化財)

・多宝塔

・校倉

・鐘楼(重要文化財)は今回見逃す・・・

などが建っており、

どれもが美しい

(本堂よりもずっと・・・)

プロポーションをしています。

また鑁阿寺の近くには、

日本最古の学校といわれる

「足利学校」もあります・・・。

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太鼓橋

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山門見上げ

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山門近景

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経堂遠景

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経堂

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校倉正面

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校倉妻面

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多宝塔

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鑁阿寺本堂(国宝建造物)

○ ○ ○ ○ ○

次回、足利学校に続く・・・。
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by y-hikage | 2016-11-06 09:51 | 建築巡礼 | Comments(0)

会津の建築:猪苗代のギャラリー

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「猪苗代のギャラリー」は、

「はじまりの美術館」と同じ町内に

建っていました。

設計は、第12回木の建築賞の

客員選考委員であられる

柴崎恭秀・会津大学短期大学部教授。

このギャラリーは、

1989年に建築された酒造作業蔵を

現地で再生したものでした。

この酒造作業蔵、127年前の建築時上棟時に

磐梯山噴火で被災し、

磐梯山噴火当時の復興のシンボルとして

竣工させたと聞きました。

そしてまたこの蔵は、

2011年・東日本大震災で

再び被災し全壊しました。

持ち主の強い意志によって

二度目の復興の兆しとして敷地内で

曳家をおこない

保存再生したとのことです。

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設計にあたって磐梯山噴火当時から現在まで

地域に伝わる蔵建築の構法や口述の記憶を

素材、外壁、内部空間で

表現したということです。

(この地域に辰野金吾設計の、

煉瓦張りの発電施設が残るそうです)

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伝統的な民家や土蔵を保存再生する場合、

一般的に日本特有の伝統技法を

使うことに腐心しがちです。

ところが「猪苗代のギャラリー」は、

外壁に煉瓦タイルを使用したり、

妻面の大きな開口部に

ガラスのカーテンウォール採用するなど、

伝統的な架構に現代の素材やデザインを

みごとに融合させています。

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「はじまりの美術館」同様、

予備知識がまったくないままで

訪れた「猪苗代のギャラリー」・・・。

空間性から細部の意匠まで含めて、

「設計力」の高さにただただ

脱帽するばかりでした・・・。

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造り酒屋で使用していた湧水を円形の池とし、

造り酒屋で使用していた

樽の蓋の重し石を池のふちに並べています。

夕暮れ時の光が、水面でキラキラ輝き。

とても清楚で美しかったです。

○ ○ ○ ○ ○

会津の建築の連載は今回で終了です。

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by y-hikage | 2016-10-30 10:03 | 建築巡礼 | Comments(0)

会津の建築:はじまりの美術館

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福島県猪苗代町に建つ「 はじまりの美術館 」。

設計は無有建築工房の竹原義二さん。

築130年の酒蔵「十八間蔵」を

改修した小さな美術館でした。

長さが十八間あるので、

およそ33mある細長い美術館です。

伝統的な空間にモダンな要素が

調和した素敵な美術館でした。

そして何よりも地域に開かれた

運営と活動が素晴らしいと感じました。

こんな小さくて地域に愛される美術館が

全国にあったらいいと思いました。

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次回の見学は、猪苗代のギャラリーです。

設計は第12回木の建築賞客員選考委員の

柴崎恭秀さん。

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by y-hikage | 2016-10-29 11:23 | 建築巡礼 | Comments(0)