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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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カテゴリ:日影アトリエの本棚( 76 )

日影アトリエ資料室の庭

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日影アトリエの資料室は、

製図室から徒歩5分程度の場所にあります。

資料室は、築50年ぐらいの

木造家屋の中にあります。

資料室のガラス窓を開けると、

小さいながらも庭があります。

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建築家・吉村順三のスケッチの版画です。

吉村順三記念ギャラリーで購入したものです。

柱にかけられているのは、

手のひらに太陽の家のロゴマークの版木。

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西日のあたる窓


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by y-hikage | 2017-05-19 16:31 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

同じ時に小澤征爾さんと村上春樹さんがハワイにいた?

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前回の広島・国宝建造物の記事の中で、

6年ぶりに飛行機に乗ったこと、

6年前に乗ったのは、

ハワイ観光からの帰りで、

日本に着いたのが

2011310日であったこと・・・

を書きました。

その記事を書きながら、

この本を思い出しました。

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」・・・

この本を読んでいて

とても驚いた部分がありました。

6年前の3月、

ホノルルをぶらぶらしていた期間に、

小澤征爾さんと村上春樹さんも

ハワイに滞在していたことがわかったのです。

この本の281頁をそのまま引用しみます・・・。


〇〇〇〇〇


この対話がおこなわれた三月二十九日、我々はたまたまどちらもホノルルに滞在していた。

東北の大地震から十八日後のことだ。

地震がおこったとき、僕はちょうどハワイで仕事をしていた。

帰国することもできず、日々CNNのニュースで事態の成り行きを追うしかなかった。

そこから流れてくるのは、つらく厳しい事実ばかりだった。

そんな状況下、オペラの楽しさについて語るのは、何かしら場違いなことにも思えたのだが、多忙な小澤さんをつかまえてまとまった話を聞くチャンスは、そうしょっちゅう巡ってくるものではない。

原発事故はこれからどうなっていくのだろう、

日本という国はこれからいったいどこに行こうとしているのだろう、

というような切実な話を交えつつ、我々はしばしばオペラについて語った。


〇〇〇〇〇


今、この文章を改めて読み返してみて、

「 原発事故はこれからどうなっていくのだろう、日本という国はこれからいったいどこに行こうとしているのだろう」という言葉が

重く胸にのしかかってくるのでした・・・。

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by y-hikage | 2017-05-16 09:54 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

「 ツバキ文具店 」を読みました・・・。

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「 ツバキ文具店 」という本は、

はじめて本屋さんに並んだ時から

気になる本でした。

文具好きの僕は単純に

「 文具 」という言葉にひかれたのでした。

本を開いてみると、

どうも鎌倉が舞台の小説だとわかり、

なんとなく、

まあ他にも読みたい本がたくさんあるから

後まわしにしようと思い、

時がすぎました。


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ところで

毎日新聞の日曜版には、

「 日曜くらぶ 」という

別刷りの新聞が入ってきます。

その中の吉本ばななの

「 毎日っていいな 」の 

連載を読むのが一週間の中での

楽しみのひとつでした。

( 吉本ばななは、好きな作家のひとり )

その連載が今年のはじめの頃、

突然終了していまい、

ぽっかりと穴があいてしまっていたら、

次の連載が小川糸という作家の

「 日曜日ですよ 」に変わりました。


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「 小川糸・・・ 」

どこかで聞いたことがある

名前だと思いながら、

文体が身体になじまないような

味わいを感じながら連載を読んでいました。

その連載の何回目からか、

「 母のこと 」という題名のエッセイが

七回続きました。

この「 母のこと 」が本当に良くて、

「あれぇ?小川糸という作家は、

「ツバキ文具店」を書いた作家だった」と

思い出しました。

そして僕は次の日から

「ツバキ文具店」を

読みはじめました・・・。


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ツバキ文具店は

鎌倉の二階堂にある文具屋さんですが、

ほとんどの仕事は代書です。

祖母から継いだ雨宮鳩子が

代書の仕事を請け負いながら、

さまざまな人たちとの出会いの物語が

静かに流れていきます。

実際の鎌倉の場所やお店も登場しますが、

お店に関しては

ほとんど行ったことのないところばかりでした。

有名なお店のようですが、

残念ながら僕は飲食店に

あまり詳しくありません・・・。

ただ食べたことはないのですが、

日影アトリエの隣の隣の隣ぐらいにある

「松花堂」という羊羹屋さんと

北鎌倉駅前の「光泉」という

稲荷寿司屋さんが物語に

登場しているのには驚きました。

( 「光泉」の稲荷寿司は食べました )


○ 〇 〇


著者の小川糸さんは、

山形県出身なのにどうしてこんなに

鎌倉に詳しいのだろうと思っていたのですが、

どうも鎌倉の山側のほうに

住んでいたことがあるようです。

(毎日新聞連載の「日曜日ですよ」に

そう書いてありました・・・

そして今は鎌倉の川沿いに住んでいるそうです)


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「ツバキ文具店・・・」

読み終わって、

そっと本を机の上で閉じました・・・。

ということが似合う本でした。

ただ小川糸さんのことをどうしても

「糸川糸」と呼んでしまう癖がぬけません・・・。


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by y-hikage | 2017-04-25 12:17 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

山吹の花とシャガの花を飾りました。

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今の時期、朝の山道に咲く花が少ない。

地域性や場所性によるのか、

花に詳しくないのでその理由がわからない。

とりあえず終わりかけの山吹の花と、

季節の花だと思うシャガの花を

製図室に飾りました。

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山吹の花

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シャガの花

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ところで、

今年も製図室のバルコニーで

ゴーヤを育てようと思っています。

そろそろ

その準備をしなくてはいけないのですが、

昨年の冬から放置されたプランターが

雑草だらけになっています。

その雑草の中から

名も知れない黄色い花が咲いています。

道沿いでよく見かける花です。

なんという名前の花でしょう・・・。



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by y-hikage | 2017-04-20 10:19 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

製図室の外付けハードディスクが壊れました。

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製図室の桜は満開ですが、

今日は午前中から

頭の中が真っ白になりました。

実は、

外付けハードディスクが壊れてしまったのです。

二日前ぐらいから

調子が悪いと思っていたのですが、

今朝、パソコンを起動しても、

何度も

再起動しても、

ケーブルをつけたりはずしたりしても、

ハードディスクの反応がありません。

メーカーに問い合わせてみると、

この機種は

「ウインドウズ 10 には対応していないので、

故障する事例が増えています・・・。

修理をすることは可能ですが、

データがすべて消去されます・・・」

不幸中の幸いで、

ウインドウズ 10 には対応していない

もう一台の外付けハードディスクに、

ほとんどのデータ

(であってほしいのですが)の

バックアップをとっているので大丈夫

(であってほしいのですが)

だと思いたいです。

なので、

昼過ぎに慌てて横浜のヨドバシカメラに行って、

ウインドウズ 10 に対応の

外付けハードディスクを購入してきました。

あわせて無印良品のCDボックスと・・・。

これから製図室で

データの移動をしなくてはなりません・・・。

つらい作業です・・・。

ところで日影アトリエの

パソコンが何台壊れても

図面のデータは無くなることはありません。

すべての図面は

トレーシングペーパーに

手書きで書いているので・・・。

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by y-hikage | 2017-04-10 14:09 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

ペンテルの「 PMG 」

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愛用のシャープペンシルが

6本中、5本がついに壊れてしまいました。

図面のほとんどは0.3㎜の

シャープペンシルを使って書いています。

使っているペンは、

ペンテルの「 PMG 」で

すでに廃番の商品です。

繊細な線を書けるのですが、

そのぶん繊細な作りのペンです・・・。

残りの1本を大切に使っていこうと思います。


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by y-hikage | 2017-03-29 08:35 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

製図室の花をいれかえました。

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今日はお客様が製図室にみえるので、

朝のランニングで

摘んできた花にいれかえました。

やや菜の花が多すぎる感じもいたします。



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by y-hikage | 2017-03-20 12:30 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

水仙の花をかざりました。

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今朝、摘んできた水仙の花。


比較的交通量の多い道端で咲いていて、

おきざりにされていたのですが、

生命力があってずっと

ふんばって咲いていました。

そのせいか強い花の香りがしてきます。

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by y-hikage | 2017-03-05 07:52 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

蜜蜂と遠雷を読みました。

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蜜蜂と遠雷(恩田陸・作)を読み終えました。


2
段組み・508頁の長編小説を


はたして読み切れるだろうかと


思っていましたが、いっきに読み終えました。


もともと芥川賞や直木賞の作品を


受賞後すぐに読むことに


なぜか抵抗があるのですが、


国際ピアノコンクールが


舞台の小説だったので興味がひかれ


この本を手にとりました。


恩田陸さんの本ははじめてなのですが、


とても感動しました。


風間塵や


栄伝亜夜や


マサル・カルロス・レヴィ・アナトールや


高島明石が


弾くピアノの曲についていくのに


ものすごく体力を消耗しましたが・・・。


「蜜蜂と遠雷」・・・第156回直木賞受賞作。


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by y-hikage | 2017-02-26 14:21 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)

村上春樹が小澤征爾さんについて書いたこと

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昨年の文藝春秋の6月号に村上春樹が


小澤征爾さんについて特別寄稿しているのを

本屋さんでみつけましたが、

あとで図書館で借りてそのページをコピーして

読もうと思い買うのをやめました。

ところが図書館に何度行っても

文藝春秋6月号は貸し出し中で、

半分あきらめていたのですが、

最近中古品で販売されていたのをみつけ、

とても安く買うことができました。

〇〇〇〇

ところで2015年の1月から5月まで

インターネット上で

「村上さんのところ」という記事を

村上春樹が連載していました。

連載の中で音楽について語る時も多く、

音楽の部分のみ欠かさず読みました。

作曲家や音楽家を知るきっかけは

あるようでなかなかありません・・・。

特に僕のような音楽の素人には・・・。

そしてある時から決めたことがありました。

村上春樹が文章の中で取り上げた

作曲家や曲や音楽家はすべて聴いてみようと

(ただしクラシックのみ・・・)。

この「村上さんのところ」ではじめて知った

音楽も少なくありませんでした・・・。

○ ○○

よって文藝春秋6月号・村上春樹の特別寄稿は、

僕にとって読まなくてはならない

ものだったのです。

この寄稿文で特に気になった部分を

引用してみることにしてみます・・・

(かなり長文・・・です)。

〇〇 〇  〇


征爾さんは四月八日と十日の二日、ベルリン・フィルを指揮することになっていた。プログラムは二日とも同じで、次の通り。


モーツァルト「グラン・パルティータ」


(セレナーデ10番)K361

(休憩)


ベートーヴェン「エグモンド」序曲 作品84


ベートーヴェン「合唱幻想曲」」序曲 作品80


 モーツァルトの「グラン・パルティータ」は十二人の管楽器奏者と一人のコントラバス奏者によって演奏される。全員がベルリン・フィルのメンバーで、指揮者はたてない。だからコンサートの前半は征爾さんの出番はない。マエストロのエネルギーの消耗を少しでも抑えるためのひとつの方法だ。ひところより元気にはなったけれど、一晩のプログラムを全部通して指揮できるほど、まだ体力は回復していない。

 ベルリンに来る少し前に征爾さんは、サントリーホールでベートーヴェンの五番交響曲を指揮した(水戸室内管弦楽団)。その演奏は驚くべき高みに達していたが、彼が持てる体力を惜しみなく使い切って指揮していることは、誰の目にも明らかだった。一晩のプログラムの半分くらいが、今の征爾さんには量的に精一杯なのだ。しかしその「半分」に彼が注ぎ込むエネルギーと意欲は、まったく半端なものではない。そしてその出来も実に素晴らしい。そこには病気の痕跡をうかがわせる弱さのようなものは微塵も見受けられない。しかしその代償として、肉体の消耗は激しい。

 このベルリンのコンサートのための選曲は、よく納得できるし、また魅力的なものだと思う。「エグモンド」序曲は征爾さんが昔から得意にしているレパートリーで、この曲のことならだいたい隅から隅まで知り抜いている(はずだ)。そして最後の「合唱幻想曲」なかなか意欲的な選曲だ。ピアノとコーラスが入るこの不思議な構成の曲は、これまで一般的にはベートーヴェンの「失敗作」とされており、また短いわりに編成が大がかりなせいもあって、演奏される機会はかなり少なかった。第九交響曲のあまり出来の良くないパイロット版のように見なされることが多かった。正直なところ、それほど面白みのない曲だと長いあいだ僕も思っていたし、レコードは何枚か持っていたが、真剣に身を入れて聴いたことはほとんどなかった。去年の夏に松本の「セイジ・オザワ松本フェスティバル」でマルタ・アルゲリッチをソリストに迎え、征爾さんの指揮するサイトウ・キネンの演奏を聴くまでは・・・。

 それはまさに神がかり的に素晴らしい演奏だった。その日、二人の演奏する「合唱幻想曲」を聴いて、「ああ、この曲はこんなにも人間性の溢れる、温かい曲だったんだ」と目から鱗が落ちる思いがした。征爾さんとアルゲリッチは、その「それほど面白みのない」曲の中から真に優れた何かを導き出したのだ。掛け値なしに感動的な演奏だった。それはなんというか、ある意味ではその曲そのものを超えてしまった演奏だった(YouTubuで見られるので、よかったら見てください)。


以上、引用おわり・・・

〇〇 〇  〇





そう・・・こうして僕は、


ベートーヴェン「合唱幻想曲」序曲を


はじめて知ることになるのです。


ベートーヴェン「合唱幻想曲」は、


内田光子が弾いたら


もっと素晴らしい演奏になるのではないかと、


ひそかに思ったのですが・・・。


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by y-hikage | 2017-02-25 15:16 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)