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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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2017年 11月 27日 ( 1 )

「漆サミット2017in鎌倉」で講演しました。

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先週の1124日からの3日間、


鎌倉市で漆サミットが開催されました。

僕は、25日の午前中、

「将来の

国宝・重要文化財修復のための木材の安定供給」

というテーマの中で

「住み継ぐ家・住み継げる家」を

テーマに講演させていただきました。

〇 〇 〇 〇

初日の24日でも講演が行われ、

僕は24日午後からの

「国産漆増産に向けた取組と今後の課題」を

聞きに行きました。

平成27年に文部科学省から、

日本の国宝・重要文化財建造物の修復の際、

原則として国産漆を使用する

という方針が出されました。

配布資料を読むと、

文化財建造物の修理に使用する漆の量は

年間2.2トンと言われています。

それに対し、

国内の年間生産量は、

.2トンで必要量の半分程度とされています。

不足分の漆は、

輸入に頼っているのが現状で、

輸入元のほとんどは中国からのものです。

漆は建造物以外の漆器などにも

使用されていますが、

それらを含めると全体量の、

国内で使用する漆の98%以上を

中国から輸入に頼っているそうです。

修理に使用する漆は、

中国産漆に比べて

国産漆で修理された場合のほうが、

劣化速度がはるかに遅く、

耐久性が高いとのことです。

国産漆の生産比率で

最も高いのが岩手県二戸市浄法寺町で、

国産漆生産量の7割を占めています。

二戸市は、

僕の故郷の軽米町の西となり町です。

〇 〇 〇 〇

以外だったのは、

漆の輸入は元禄時代にさかのぼり、

明治時代ではすでに使用量の

9割が輸入された漆だったことです。

以上のような現状をみると、

国宝・重要文化財建造物の修復に

使用する漆の全てを国産漆にするためには、

漆の木を増やすことや、

漆かき職人の育成など大きな課題が

目の前にせまっていることがわかります。

〇 〇 〇 〇

上の写真は国宝建造物の

日光東照宮です。

平成25年からはじまった

日光東照宮の大修復では、

二戸市浄法寺町の漆が大量に使用されました。



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さて25日の講演は、

木材コーディネーターの

鈴木直子さんの司会によって、

最初に僕が

「住み継ぐ家・住み継げる家」を

テーマに講演し、

次に諸戸林業の原輝幸さんが

「文化財を守る森作り」を

テーマに講演しました。

僕の持ち時間は30分だったのですが、

大きくオーバーし、

1時間近く使ってしまいました。

〇〇 〇 〇

一番前で熱心に聞いていた方が、

鎌倉市長さんだったことを

最後に気がついて驚きました。

午前中の講演が終了し、

午後は鎌倉彫体験の

ワークショップに参加しました・・・。。

〇〇〇     〇


次回は鎌倉彫体験について・・・。





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by y-hikage | 2017-11-27 16:49 | 森の中と町の中で | Comments(0)