3月4日の日曜日の午前10時前に、
僕はパソコンの前で10時0秒への
カウントダウンを数えていました。
我ながらこんなことをしている自分が
可笑しく思えていましたが、
内心は必死でした。
6月15日、HNKホールで公演される
コンサートのチケットを予約するためでした。
公演内容は、
ヴァイオリニスト・庄司紗矢香が演奏する
NHK交響楽団の定期公演。
チケットの発売開始は、
3月4日の午前10時から・・・。
なんとしてでも1階のS席を確保したい。
しかも青色で示す
Cの6列から9列ぐらいの通路側12番が希望。
午前10時0秒にオンラインすれば、
余裕で予約できるはず・・・。
のはずでしたが、まさかできごと・・・。
狐につままれたようでした。
こんなにたくさんあるS席が
赤色で示すひとつの席しか空いていない。
謎のできごと・・・。
「 意味がわからない! 」とは
こんな出来事を言うのでしょうか・・・。
しかし
悔しいけれど迷っていられません。
残りひとつの
C20列34番のチケットを購入しました。
いまだにこの「S席の謎」が解けていません・・・。
コンサートのプログラムは、
1・
メンデルスゾーン作曲:
「 ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調 」
ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:ヴィキンガー・オラフソン
2・アンコール
パラディス作曲:
「 シチリアーナ 」
ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:ヴィキンガー・オラフソン
3・
ヤナ―チェック作曲:
「 タラス・ブーリバ 」
4・
コダーイ作曲:
組曲「 ハーリ・ヤ―ノシュ 」
・・・
様々な曲を聴いて思うのですが、
いつも第2楽章が好きになります。
メンデルスゾーン作曲の
「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調」
も同様で、
静かにゆったりと流れる
弦の音とピアノの響きは
聴くものをやさしく包み込みます。
・・・
アンコールの「シチリアーナ」は
製図室でもよく聴いていますが、
作曲家のパラディス、マリア・テレジア・フォンは
知りませんでした。
パラディス(1759~1824)は幼いころに失明し,
アントニオ・サリエリなどから音楽教育を受け、
モーツァルト(1756~1791)の
「ピアノ協奏曲K456」は
彼女のために書かれたといわれています。
これを知るとパラディスは
並外れた才能の持ち主
だったのではないかと想像します。
・・・
コダーイ作曲の「 ハーリ・ヤ―ノシュ 」では
民族楽器の打弦楽器
「ツィンバロン」が用いられていました。
遠い客席からは良く見えませんでしたが、
羽根のようなもので
弦を叩いているようで、
不思議な音色を放っていました。
音楽は知れば知るほど奥が深いです。
・・・
ちなみにHNKホールは、
紅白歌合戦の会場です。
僕は年間を通して観るテレビは、
大河ドラマと紅白歌合戦だけ・・・。
そのテレビで見るHNKホールは
広く感じるのですが、
実際に中にはいるとステージも客席も
それほど広く感じませんでした。
でも音は悪いとは思いませんでした。
NHKホールで演奏する庄司紗矢香⇒
https://www.youtube.com/watch?v=XejVgCelqoU