坂本龍一のドキュメンタリー映画「CODA」を観た。
映画館は恵比寿にある
YEBISU GARDEN CINEMA 。
とても小さな映画館で
この映画館を好きになった。
とはいえ、
劇場で映画を観るのは本当にひさしぶりだ。
建築家:ルイス・カーンの映画いらいだ。
そもそも映画をほとんど観ない。
それは映画を好きではないのではなく、
涙もろさが全面にあふれでるからだ。
坂本龍一は「CODA」のシーンの中で、
2011年3月11日の
津波で被災したピアノを
「 津波ピアノ 」と呼んでいた。
坂本龍一は
ニューヨークの自宅のピアノの前に座り、
こんなふうなことを語った。
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ピアノは、
これらの弦を何トンもの力で引っ張っている。
つねにピアノの弦たちは、
もとの状態に戻ろう戻ろうとしている。
いわばピアノの音は、
人間の力で強引に作り出した人工的な音だ。
その人工的に作られたピアノに
大きな津波の力が働いて元に戻った。
「 津波ピアノ 」を弾いてみると、
悲痛な叫びのような
不自然な音に聞こえるが、
この音こそが自然の音なのではないかと思う。
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映画「 CODA 」より
僕の曖昧な記憶をもとに引用
ピアノの音は、
地球の自然界に存在しない音?
映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』