ブログトップ | ログイン

日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

hikagesun.exblog.jp

小澤征爾さんとル・コルビジェ

c0195909_13484411.jpg


古本屋で音楽家の小澤征爾さんが書いた

「 ボクの音楽武者修行 」

という本を見つけて、

なんとなく読み進めていたら、

少しばかり驚いたことが書かれていました。

小澤さんは1959年に音楽を学ぶために、

スクーターとギターとともに貨物船で

単身フランスに渡ります。

そして1959年パリ滞在中に

9回ブザンソン国際指揮者コンクールで

一位となります・・・。

この頃のことを、

小澤征爾さんは本の中でこう書いています。


〇 〇 〇 〇〇


コンクールで一位になることはなかなか便利なことだ。

というのも、パリのブラジル館の館長が、ぼくの新聞記事を読んで、無条件で下宿させてくれた。ル・コルビジェの設計したすごく贅沢な建物で、最近パリの大学都市の中にできたものである。普通ならここに入るには、四十人に一人という難関をパスしなければならないのだ。

~中略~

ぼくが住んでいたのはコルビジェが設計した例のブラジル館だ。部屋に風呂までつき、至れりつくせりで申し分ないが、あまりにモダン過ぎて落ち着かないのは、ぼくが田舎者のせいだろうか。ユースホステルや安ホテルのほうがどうもぴったりする。

ここには雨宮君(建築家)となりにいる。タピエスという絵描きとも、ジャズが縁で親しくなった。イサム野口氏とも二晩ほど飲むつきあいをした。変わった人だ。それに美人を沢山知っているのには驚いた。彼はセーヌ河のほとりのりっぱな家に住んでいる。


「ボクの音楽武者修行」(1980年・新潮社)より引用


〇 〇 〇 〇〇


この文章をみつけて、

本の中にル・コルビジェが

登場したことに驚きましたが、

彫刻家のイサムノグチが

登場したことのほうがもっと驚きました・・・。

c0195909_13484078.jpg


パリのブラジル学生会館

設計:ル・コルビジェ

c0195909_13483600.jpg


c0195909_13512736.jpg


by y-hikage | 2017-06-30 13:52 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)
<< 「 日本、家の列島 」展に行き... あさがおの苗を植えました。 >>