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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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会津の建築:猪苗代のギャラリー

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「猪苗代のギャラリー」は、

「はじまりの美術館」と同じ町内に

建っていました。

設計は、第12回木の建築賞の

客員選考委員であられる

柴崎恭秀・会津大学短期大学部教授。

このギャラリーは、

1989年に建築された酒造作業蔵を

現地で再生したものでした。

この酒造作業蔵、127年前の建築時上棟時に

磐梯山噴火で被災し、

磐梯山噴火当時の復興のシンボルとして

竣工させたと聞きました。

そしてまたこの蔵は、

2011年・東日本大震災で

再び被災し全壊しました。

持ち主の強い意志によって

二度目の復興の兆しとして敷地内で

曳家をおこない

保存再生したとのことです。

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設計にあたって磐梯山噴火当時から現在まで

地域に伝わる蔵建築の構法や口述の記憶を

素材、外壁、内部空間で

表現したということです。

(この地域に辰野金吾設計の、

煉瓦張りの発電施設が残るそうです)

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伝統的な民家や土蔵を保存再生する場合、

一般的に日本特有の伝統技法を

使うことに腐心しがちです。

ところが「猪苗代のギャラリー」は、

外壁に煉瓦タイルを使用したり、

妻面の大きな開口部に

ガラスのカーテンウォール採用するなど、

伝統的な架構に現代の素材やデザインを

みごとに融合させています。

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「はじまりの美術館」同様、

予備知識がまったくないままで

訪れた「猪苗代のギャラリー」・・・。

空間性から細部の意匠まで含めて、

「設計力」の高さにただただ

脱帽するばかりでした・・・。

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造り酒屋で使用していた湧水を円形の池とし、

造り酒屋で使用していた

樽の蓋の重し石を池のふちに並べています。

夕暮れ時の光が、水面でキラキラ輝き。

とても清楚で美しかったです。

○ ○ ○ ○ ○

会津の建築の連載は今回で終了です。

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by y-hikage | 2016-10-30 10:03 | 建築巡礼 | Comments(0)
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