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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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清家清 設計の斎藤助教授の家

日影アトリエに入所すると図面の製本の方法をまず最初に教えます。その次に模型の製作。学生時代にやり慣れているようで、この作業は案外難しいものです。作業風景を見ているだけで、段取りのしかたや空間の認識の素養がわかります。この作業を繰り返すことで、手の感覚を育て、いかに無駄のない動きをするか、という運動能力を学んでもらいます。
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日影アトリエで設計した家以外に、見本とする過去の建築家の設計した家も、同じ縮尺(縮尺1:100)で作ることがあります。同じ縮尺で作ることによって、プロポーションの検証に役立てるためです。この家は、建築家 清家清の設計の斎藤助教授の家。木造でありながら、勾配屋根をもつ美しい住宅です。ミースファンデルローエの建築に通じています。
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現在の木造住宅は、防水性能が向上したため、木造でありながらフラットルーフ(平らな屋根)の作品が多く見られます。勾配屋根から開放された意匠はとても自由なかたちが可能ですが、雨が多い日本では、どこか危うい感じがします。
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清家清の初期の作品である斎藤助教授の家は、ミースファンデルローエのようでもあり、寸分の隙もないバランスで設計された桂離宮のようでもあります。
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模型はバルサ材で作りました(今、スエーデンにいる太田由佳里作)。美しい軒先のラインが内部空間に水面のように入り込んでいます。
by y-hikage | 2010-11-19 08:27 | 建築模型 | Comments(0)
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