「草深の家」のプランはL字型をしています。南に開く東西軸の2階建てのゾーンの2階は、子供世帯の寝室と子供室。西側に開く南北軸の平屋建てのゾーンは親世帯夫婦の寝室です。L字型の交点になる北東のゾーンは、玄関や台所や洗面・浴室・トイレなどの家族全体の共有のゾーンです。家全体の中心となる居間食堂は、食卓の場所の他に子供たちの遊び場になることを考えて比較的ゆったりと計画しています。写真左側のカウンターの奥は台所です。調理をしながら家族の様子や南の庭で遊ぶ子供たちの様子を見れるように、また台所の前の大きな吹き抜けから2階の子供室に声が届くようにも考えています。
二世帯住宅といいながら、とても仲のいいひとつの家族なので玄関はひとつです。
居間の西側奥の引き戸を開けるとお父さんの書斎。居間の南側の障子を開けると南の庭。
吹き抜けから食卓を見下ろす。
プランをL字型としたのは、南の庭をお父さんと子供たちの遊び場所とするためでした。男の子二人とお父さんがキャッチボールをするという具体的なイメージも最初からありました。L字型の間取りから子供たちの遊び場を囲むような家にすることがコンセプトの大きな柱でした。